| サラリーマン大型二輪免許取得大作戦 |
第15話 〜普通二輪とのギャップ〜
400CCで少しはバイクという物に慣れてきたとは言え、これから取ろうとする免許は、400CCのほぼ倍の排気量を持つ。
ましてや、ハーレーならその3倍以上。400CCが乗馬で言うポニーなら、750CCは競馬の競走馬、ハーレーなら
ロデオ級(牛か?)の凄まじさすら感じる。ハーレーのことを俗に『鉄馬』と言うが、そう考えてみれば的確なたとえだと感心。
さて、普通二輪免許取得以来の教習所。約1ヶ月半ぶりか。大型二輪の教習を目前にして少々ビビッている自分がいる。
初の大型二輪の教習は、仕事が終わってからの夜の時間帯。昼間はまだまだ暑いが、太陽が沈むと涼しさを感じる。
はじめての大型にチョット緊張しながら教官を待つ。待合室に入ってきた教官が私の顔を見るなり一言、
「あっ、今度は大型ですか?」
入校式の教官とは違う人だが、どうやら憶えていてくれたみたい。緊張が少しほぐれた。
今日は初回と言うこともあり、大型に慣れてもらうのが目的とのこと。普通二輪の時と同じように取りまわしからスタート。
・・・重い。発着点の周囲を押して1周するだけのことだが、思った以上に力がいる。チョット甘く見すぎていたかも。
ふらついてコカすこともなく、どうにか1周の取りまわしはできた。さてこれからが問題。実際にまたがって外周を走る。
普通二輪と同じ手順でエンジンをかける。重低音のサウンドが響き渡った。400CCの音とは明らかに違う。
ライディングポジションも違う。400CCのような前傾姿勢ではない。どっしりと座ると言った感じか。
タンクが大きくなった分、やや足が開き気味になる。全体的にゆったりとした感じがする。
まずは、外周を1周。クラッチが重い。握るのに力がいる。シフトペダルもかたく感じる。3速まで入れる根性もなく、
2速でノロノロと1周した。こんなものかな、思いつつ発着点へ。一旦バイクを降り、一息つく。
全てにおいてレベルが違う。本当に乗りまわすことが出きるのだろうか?不安が充満している。
とりあえず慣れろ、ということで外周をぐるぐると回る。チョット慣れてきたか、30kmぐらいと3速までシフトアップ
出来るようにはなった。でも少々ふらついているような感じがする。400CCの時には体験したことのない感じ。
うまく表現できないが、なにかが違う。
CB750にもてあそばれた状態のまま、時間が過ぎていった。
感想としては、ゆったりと運転できるかな、と言ったところか。
バイクに乗っているのではなく、バイクに乗せてもらっていると言った方が良いかも。
教習の終わり際に教官が一言、
『どうですか?大型は?』
なかなか手強いとしか言いようがなかった。次の時間からの教習コースのプリントをもらいその日は終わった。
帰りは、自分のバイクに乗って帰るのだが、乗り慣れているだけにホッとする。
さすがは大型、あなどれない。チョットばかりナメてかかっていたワタシ自身に反省。さぁこれからだ。
そう考えながらバイパスを走る夜の帰り道は、気のせいか風が心地よく感じた。