サラリーマン大型二輪免許取得大作戦


第14話  〜入学式ですよ、ふたたび〜

この夏は、いつもの夏とひとあじ違った。いつも傍らにバイクがある。それまでの移動手段は、
徒歩、チャリンコ、電車、クルマだったものに、新たにバイクというアイテムが加わっただけで
こんなにも世界が違うものなのか・・・。山を走った時に感じた涼しさ、高速道路を走った時の風圧、
トンネルを走った時、一瞬にして服が排ガスまみれになったのはチョット頂けなかったが、暑いながらも爽快な夏だった。

しかし、普通二輪に満足していてはイケナイ。まだ第1段階が終わっただけ。
これからが本題の大型二輪免許取得大作戦になる。がんばって大型二輪の入学申し込みに行くことにしよう。
教習所は、普通二輪と同じく『六甲アイランドカースクール』でお世話になる。
申し込みと言えば、以前、大型バイクの引き起こしと取りまわしに四苦八苦し、不本意ながら普通二輪コースを
選んだ経緯がある。さて今回は大丈夫か・・・。

昼下がりの教習所のロビーはけだるい雰囲気が漂っている。残暑厳しき折、教習待ちの人達も全身の力が抜けきっているのか
グテーっとしている。そんな中、今度は大型二輪にマルを入れた入学申込書を片手に受付カウンターに乗りこむ。
手続きは普通二輪と全く同じ。申込書の確認、免許証の確認、視力検査等、2回目の入学ともなれば手馴れたモノ。
今度は、普通二輪免許を持っているので、教習時間は、最短で12時間。教習料は8万円チョット。
いきなり大型二輪で入学するよりは、トータルで教習時間は2時間少なくて済むが、教習料は2万円チョット高くなる。
教習料は全額前払い。財布を直撃する。今月給料日までどうやりくりしよう?

頭の中でどんぶり勘定している最中にオネーサンが一言、
「事前審査を行いますのでしばらくお待ち下さい。」
きたきた。ついに事前審査がやってきた。一抹の不安を抱えつつ駐輪場へ。
400CCバイクで少しは慣れているからなんとかなるかな?と、思いつつ横倒しになったナナハン(ボロボロ過ぎて車種不明!?)
を引き起こす。
・・・・・・あれ!?すんなりと引き起こせた。重いといえば重いが、チョット拍子抜けな感じ。
8の字も難なく取り回せる。意外と大丈夫かも?いや、絶対大丈夫!普通二輪のステップを踏んだ甲斐があった。
やっぱり、バイクの取り回しは『慣れ』ですね。
見ていた教官も、
「特に問題ないですね。」
不安はどこかへ吹っ飛び、来るべき大型教習に期待は膨らむ。入学式は週末の土曜日。早く来い。

時は過ぎ、土曜日がやってきた。朝9時30分集合はチョット眠たい。
本日の入校者は7名。気持ちも新たに入学式、と言っても、内容は普通二輪の時と同じく、
これからの教習の進め方、予約の取り方など、一通りの説明が続く。
説明の途中で、教官がワタシの顔を見て一言、
「あ、いらっしゃい。今度は大型ですか?」
憶えていてくれたのね。チョットうれしかったりして・・・。これからしばらくの間ご厄介になります。

説明が終わった後は、四輪の入校者と合同で適性検査を受ける。これも、普通二輪と同じ手順。
問題用紙も全く同じ。前回の結果は、けっこう的を突いていた。さて今回はどうか?
こんなところでふざけるワケにもいかず、まじめに答えた。良い評価が出そうな気がする。
適性検査は時間にして約1時間。結果は後日ということでワタシの本日の行程は終了。さぁ、予約を取りに行こう。
ちなみに、全く免許を持ってない人と、原付免許しか持ってない人は、この後、先行学科というのを受けなければならないとか。
免許を持っててよかった。

大型二輪は競争率が高いのかあまり予約に空きがない。とりあえず1時間だけ予約を入れて下校。
実車予約に空きがなくて苦しむかも・・・。チョット暗雲が立ち込める。なんとか早く卒業したいけど
こればっかりは予約の空き具合と教習の進み具合によりけり。ま、なんとかなるか。
大型二輪が取れたら何に乗ろう?スポーツスターがいいかな?ダイナ系にしようかな?ソフテイル系も魅力あり。
もしかしたら、今が一番楽しい時期なのかもしれない。